2015年6月29日月曜日

第39回高知でシステマ練習会報告書

 今回は沢山のハプニングが我々を待っていました!!それは、飛び入り参加の特別ゲストが登場した事に依るものです。L君、遥々ドイツからやってきたお遍路さんです!当日は三週間前の大阪スペシャルクラスの復習をしようと考えていたのでしたが、急遽其れを取りやめて、我々は彼の為の臨時インストラクターを務める事と相成りました。

 今回のレポートはシステマ練習会的エッセンスは極めて薄めです。ミニ国際交流から得た知見を交えた感想みたいなのを書いています。割愛したマーシャルアーツのお話はどうぞご容赦ください。

 僕は当日、恒例の道着に袴姿でしたから尚更、L青年は東洋人達の繰り広げるマーシャルアーツにエキゾチックさ覚えたのかもしれません。ですが本当のところ彼が出会ったものは、これ又遠く異国の系譜に属するもの、古式ロシア武術ことシステマだったのでした。
 僕は先ずミカエル・リャヴコというマスターの存在について、そしてリャヴコ先生の一番大切な教えを教示しました。其れはシステマーにはお馴染みのもの。大したわけも無く誰かを傷つけてはならず、只其処に穏やかな関係性を保つように努める事、これが第一義の理であると。
 これを聞いてすぐさま、彼の顔にはありありと疑問の色が浮き出てきました。まぁ、メジャーなマーシャルアーツに対するステレオタイプからすると至極当然の反応という気がしました。其れに何より、さっきまでぶん殴り合いの練習だってやっていたのを見られていましたから、どんなに理を尽くしても説得力のないことと言ったらなかったです。さて、間髪入れずして、其処からこの論理に肉薄、反駁が始まりました。ところで彼は幼少期にヨーロッパで柔術と空手を有る程度修めているらしかったのです。システマ式打撃方なんかは典型例ですが、修得に当たってどうしても他者をサンドバッグにせざるを得無い、こんな光景を目にさせてしまいます。これらの前提をして、要は既存のメジャーなマーシャルアーツと根本的に、実力行使の効果性にどのような違いが在るのかと問うてきました。
 
 突破口を提示してくださったのは又しても前田さんでした。
 僕はL君とは終始英語で会話をしていましたが、前田さんは身振り手振りと尽きぬ情熱で彼の指導を行っていました。それは側から見ていると結構上手く行っている様でした。前田さんが前述して下さいましたが、流暢に話していたと仰って頂いた僕の発話環境は、実はあまり僕の求めるところではないのです。流暢だったのかもしれませんが、目の前で起こっている具体的な現象と抽象的言語的論理的構造体の両方の宇宙の状況をリアルタイムで分析しつつ適宜重要な情報を出してやるのが本物のバイリンガルと言うものです。これはどちらか一方の宇宙に注目し過ぎて、相手が迷っている処と行きたい処を見失わせてしまう解答を与えかね無い程、本当は圧倒的に難しい作業です。これと同じ事は、日本ではサイマルの同時通訳者が最高峰の技量を見せてくれます。
 毎回前田さんの能力にはハッとさせられるのです。英会話のリアルタイムなストリームを、現状は分析する事が難しくとも、前田さんは優れた直感力と直観力を以て、その場に必要な情報の構造体を提供出来る力もお持ちだなと。だから流暢な英語を求めるというものは怪しいものです。流暢さを求めるよりも普段から抽象思考能力を磨いておく方が望ましい、乃至は英語圏の文化を知る方が本物のイングリッシュスピーカーとして相応しいでしょう。何より求めてもいない商品を売りつけられる様な会話を同じ人間が望むはずはありません。そういう意味では、語学力以前にまともな信念を滋養したほうが良いでしょう。まともな信念なく、技術も思想もまともに伝わりようはないでしょうし。
 
 大分本筋から逸れてしまいました。閑話休題。

 然して、システマのドリルを実際に実践して見せて、傷つけ合わ無いで済むコンバットシチュエーションもあるのだという事を示しました。例えばナイフや銃といった凶器で脅威対象の恐怖心を利用して捕縛するだとか、そもそも必要もない分殴り合いの齎す終局を考えさせて、既存のマーシャルアーツ一辺倒の実戦での実践は効果的なのかどうかを想像させました。これにより少なくとも彼には他の道、誰も傷を負わないで済む道が在るのだと主張する我々の熱意は伝わった様です。
 熱意といえば、"passion"にはもう一つ、「受難」という意味が込められています。L君は練習会に対して大変熱心な姿勢を示し続けました。練習会は17日だけの予定が、彼のシステマを理解しようとする熱意と懇意に僕は縁起を思い、翌18日も指導に当たる事と相成ったのです。 敢えて軟派な話し方をするとですねぇ、僕は本来こういうキャラじゃないつもりなんですが、なんかこうなったんですよ。えぇ、これぞ受難じゃないでしょうか!本当は良いとこなんて見せないで家帰ってカウチポテト族していたいはずなのに!マインドという抽象的神経の働きの小宇宙では、道を示してあげたい僕とぐうたらな僕との、二つの人格のせめぎ合いが起こっていました。
 さて真面目に戻りましょう。人格、“Personality”のワードが出てきました。僕とL君との会話、基、議論の中で、結局人は何かを探し求めて何かを信じるに至る時、誰かのパーソナリティーを信じて先ずその人の信念体系に頼るのだと結論、合意を得ました。人格を育てるには手っ取り早くて確実で、然も叡智獲得には唯一にして超保守的手段である多読の読書習慣の必要性についての会話中の事です。人格とは鋭い、独立不覊的人間的機能であり、他人同士を惹きつけて友とすることも出来れば、危険を察知し合って互いを引き離す作用も齎らします。
 特に、優れた読書習慣は人を変えてしまう身近な代表例です。実は、本質的には同じ事であるバイリンガル化する精神構造の作用は人格の変容である事が最新の科学的知見に基づいた知識です。前田さん曰、イングリッシュスピーカーモードの僕は、身振り喋り口表情と目付きは別人そのものだったそうです。何時もの僕の人格は抑え込まれるというよりは、あの時表に出ていた人格に説得されて付き従う感じになっていた、僕もそんな感覚を覚えています。
 もっと簡単に言いましょう。L君も僕も初対面です。しかも2日目は二人っきりです。人には生得的に相手の人格の相対的レベルを感じ取る能力が備わっています。上なら従いたくなるし、あまりに下なら警戒心を覚えるのです。我々はお互いに得るところが在る直感したのだと思います。実は2日目の練習会では、殆どシステマ流テクニックやら魅力的なコンバットスキルについては教えませんでした。専ら、経済、政治、哲学、歴史、人生などを議論していたものです。僕には初日になんとなく分かりましたが、彼との会話の端々から、Lは頭がいい、おまけに結構いいところの育ちだと思ったものです。方やL君も、初日だけで何となく僕の事を信頼してくれていた様です。
 前述の通り、乗り気なようでいてあまり乗り気ではない僕は、熱意を以て誠を貫きましたが、これは洋の東西を問わずに通用する原則だろうと言いたいのです。そこに介在する本質は人格です。然して、実は人は皆程度の差はあっても多重人格者である事が科学的にも判明しています。一様に見えている様でいて人格者と言われる人も多重人格であるのは間違いないのです。じゃぁ何故、彼彼女の人格が一様に見えるのかといえば、其れは演技の結果ではなく、恒久平和の門を苦悶に喘ぎながら、一つ、また一つとこじ開けていくかの如く、人格を当人の望む方向へと再構築しているからに他なりません。

 この議論の間はずっと武具持ちのブリージングウォークをやっていました。気付いたら一時間もやっていたのです!L君は、
「これってどれくらいやれば良いの?」
と聞いてきまして、僕は、すまん明らかにやり過ぎだよと返してやりましたが、前日もこのワークは瞑想のようで清々しくなれると言って大分気に入ってくれていたようなので結果オーライでした。
 この後は暫く座学をメインディッシュに据えました。危険からの回避の重要性について話し、わざわざこちらからやり合いに向かう事は護身の論理に整合しないと教えました。どうしても脅威対象が向かってくるならば、先ず逃げようとする事、助けを求めようとする事、其れが難しいならば武器になりそうなものを探す事、そして相手との距離を取り続ける事を教えました。相手との距離の取り方で護身術は七割は完成するとも教えました。兎に角、やばい事からは遠ざかる事を徹底して教え込んだのです。
 彼は心底この即席講座の内容を受け入れてくれた様子でした。自画自賛をするつもりは無いのですが、これこそ信頼関係の証、ラポールの成立です。散々リャブコ先生やヴァシリエフ先生のTipsにも出てきたストーリーですが、誰かをボッコボコにしてやりたくてたまらない人達は、謂わばそういう煩悩に支配されているから、L君にした様な会話に内在する意味を殆ど受け取れないはずです。これが人格の、影響力の凄さなのです。
 
 座学も終えて、然しまだ夕食まで数時間を残している、よってシステマ的に正しいマインド形成の端緒となるような、僕なりに研究してきた原理を教え込みました。新ワードを出します。"Crisis"です。「危機」と訳されますが、「運命の分かれ目」という意味も持ちます。そこで、よくシステマクラス受講中に言われる、凪を払ったかの様な心の状態が如何に優れた心の到達点であるのかを教えていきました。
 僕の家の本棚に「ヒマラヤの聖者ウンタラカンタラ・・・」という本とマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という題の本があります。階段の踊り場にずっと置いてあるのですが、これは僕の本棚ではなく、そもそもやたら難しい本ばかりが置いてあってなかなか手がつけられないでいます。
 さて、ヒマラヤの聖者と言えばヨガでしょう。はっきり言います、流行りのフィットネスプログラムであるホットヨガとは全く系譜は断絶していて、両者は別物です。ホットヨガで悟れそうな事はただの妄想です。ダイエットにはいいかもしれませんが、あれは西洋的思想に基づくフィットネスの亜流です。
 マルセル・プルーストの方はと言えば後世の文学に多大の影響を及ぼした、フランツ・カフカとは双璧と言ってもいい小説を書いた事で有名な方です。小説の絶大な効果は人の心を理解する良き伴侶である事です。僕が思うに、本物のヨガに近い行為は紙についたインクのシミに過ぎない文字列から、目頭を熱く出来る小説を読む行為の方だと思います。
 暫く公園の草の絨毯が出来上がっている地面に仰向けに寝てもらい、ブリージングと瞑想でリラックスを試みてもらいました。
"Don't think! Feel!"
後で前田さんにブルース・リーみたいだと言われましたが、まさしくこれはブルース・リーの言葉です。今、君はシステマを学び始めたばかりだから赤ん坊そのものなんだ。 システマのワークは神経系を鍛えるメソッドの集合なんだけど、そんな細かいことは今は考えるな!感じるんだ!そうL君に言ってやったんです。
 ヨガ行者の瞑想中の頭はθウェーブとδウェーブ支配だそうです。冬眠中のポーラベアみたいなものです。ところで西田敏行さん出演の映画ラーメンガールに出てくるラーメン作りの修業中の主人公は、西田さんにラーメンのスープを何度も捨てられてこう言われます。お前のスープには魂が無いと。後日、彼女は大いに悟って言葉にならない魂を獲得してラーメン業界のスターへと登りつめていきます。連想するに、多分、ヨガ行者をはじめとする悟りを得た人達からすると一般的現代人は雑念を多く抱え過ぎているのでしょう。
 ところでさっきクライシスの概念を説明しましたが、クライシスを理解する方法は二通りあります。体系知を駆使したインテリジェンスに基づくやり方、そして感性に基づくやり方です(もっと凄い人達は霊的なやり方を使います。誤解のない様に言うと宗教的なものでは全くなく、極めて直観的な、無分別知的やり方です。)。システマで主に教えているのは後者でしょう。して、先程の雑念は感受性、ひいては感性を殺してしまいますから、これを開花させようと瞑想を教え込んだのです。

 またしても話は転じますが、ところで、今のアメリカは信じられないことになっているのをご存知でしょうか。彼らはウォールストリートジャーナルが最も警戒する借金漬けの生活スタイルを維持する世界を生きています。あれだけ借金をしてるのに、アメリカ市民はクレジットカードを使うことに抵抗がありません。世界の金融デリバティブ商品の契約額は既に4京円を超えています。京は兆の1万倍の単位です。その内信用崩壊のTUNAMIが世界を襲うでしょう。と言っても、アラブの春でのエジプトの親米政権打倒のように、思想戦でエゲツないやり方をしてアメリカは生き残り工作を仕掛けています。流石、アングロサクソン系は情報戦に命を懸けてます。アメリカは強国としてしばらくは存在感を示し続けることでしょう。
 なんで業界アナリストでもない僕がこんなことを知っているのかといえば、興味を持って事実を精査していく習慣があるからです。さっき言っていた体系知に基づくインテリジェンス、その成果です。本来の僕は楽して暮らしたいとしょっちゅう本音を漏らしていますが、L君に対する指導力の発揮と言い、この情熱はどこからくるのかと言えば、それは野心です。僕には、正直言うとインテリジェンスもL君への教示も、両方とも単なる人生の通過点に過ぎないと思っている処があります。情報精査の習慣は、はじめは、物凄く億劫で辛かったのを覚えていますが今の僕にインテリジェンスに対する雑念は在りません。素晴らしい人生を謳歌したいから、至福と安寧を享受したい強烈な願望があるからこそ出来る技です。
 一方、感性の世界での生き残りに措いては、現状、大西先生をはじめ大阪に集いしシステマの猛者達には簡単に袋にされてしまっています。ところで、先月の大阪のスペシャルクラスではガン・ディスアーミング、拳銃の強制除装のドリルに魅せられました。側から見ていると予定調和のインチキに見えてしまうかもしれません。僕の番になり大西さんに向けてコッキングしたトイガンを向けます。大西さんは僕に柔和な態度で手を差し出して気付いた時には僕の銃は奪われていた、こんな具合のドリルでした。これはスピードや見かけのテクニック以上の、感性だとか霊的やり方の類なのだ思いました。これを、リャブコ先生は更に何メートルも離れた所から出来るそうです。先生方と僕の開きは雲泥の差なのでしょう。

閑話休題。

 さて、瞑想をすると判るのは自分の本音です。己の信念、本音を知らない人がインテリジェンスやシステマをやっても無意味です。そういう人達は途中で目的を失って迷走し始めます。典型例は受験勉強。受験勉強で養った基礎学力は社会に参加して以降絶大な力を発揮してくれますが、只進学という目的意識に盲目的に従い続けた学習内容は物の見事に頭から消え去っていくという確度の高い調査結果が出ています。正教の「汝己を知れ」は、其の人の個人の言葉を授けてくれます。これは所謂私的言語ではありません。要するに、自分はどういう人物なのかを他人に説明する能力が身についてくるのです。己を知る事は瞬時にして、他人から吹き込まれた、例えば強迫観念や社会通念の正体が判り、己の心から其れ等を排除出来るようになる事でもあります。それがやがて、其の人が子供の頃から変わらず持ち続けていた其の人特有の感性の甦りの実現へと繋がるのです。日本風に言えば、明かき清き正き直き心、白無垢のような子供の頃の瑞々しい感性を取り戻す事です。
 L君や多くのヨーロッパ人、イスラエルの若者達もそうですが進学や就職の前後に異文化圏へ一人旅に出かける事は極めてポピュラーな事です。イギリス経験主義を引くまでもなく、論理主義と違って経験主義は、こうして己の価値観を育んでくれた世界を離れて全く違う価値観に触れると、人は誰でも否応がなく考え始めるキッカケを持つのだという伝統を見せてくれます。特に、お遍路という過酷な旅を選んだ彼にはたった一人のロングジャーニーに特別な期待がある事でしょう。でなければ、縁起の結果として出会った不思議なマーシャルアーツにパッションを感じないはずはありません。
 千松公園は太平洋を臨める大きな海岸とレストエリアがあります。夕食会まで残り2時間のところで練習会を切り上げて、海岸の大きなパラソルの下で人生論を話していました。そこで、ふとこんな事を言われました。
「君は本を書いて見る気はないの?」
途中でアメリカのSFドラマ、スタートレックのネタが飛び出してきました。ヴァルカン人という、論理主義と感情の抑制に重畳の価値観を置く異星人が登場します。その異星人の中で、知る人ぞ知るミスタースポックとは大変有名な世界的キャラクターです。僕の話し方と考え方は論理に偏重しているのを彼はスポックに準えて賛辞してくれましたが、
「あんまり考えてばかりいると早死にしちゃうよ」
とも言われてしまいました。

 その後の夕食会と市内の観光と紹介もとても良い体験をさせてもらっていると思ったものです。其処で前述の指摘を思い返しながら感じ入ったものです。L青年は僕より十ほど若い。現今の世の中は如何に長生きになって外見は皆さほど変わらなく見えるようになってきたものの、L君の若すぎる行動と感受性に、僕は自らの紺屋の白袴を覚えました。僕こそもっと自分自身に正直な生き方をしないと、こんなにも淋しいことはないぞ、と。
 
 僕がここで使ってきた縁起というワードは仏教的意味合いを持ちません。偶然という意味です。宇宙開闢以来136億年、今に至った物理宇宙空間内の出来事は全て偶然の成り立ちです。これは僕が選択した僕のアイデンティティーを司っている根本的思想です。
 あの日彼と出会ったのは偶然、両者の人格が触れ合ったのは偶然、これが真の意味の縁起です。ひょっとしたらあの日の僕の悟りは、クライシスだったのかもしれませんね。

追伸:半年ほどレポート書いてないんですが、実は紙媒体のノートに手書きの草稿はあるんです。今後アップロードするかもしれないし、しないかもしれないし・・・。前田さん、すみません。力尽きました。正直に言うとT先生の本を貪り読んでたことと、構築したばかりのオーディオ環境で遊んでたことが原因です。

2015年6月21日日曜日

第39回 高知でシステマ練習会

先日6月17日、種崎公園にて練習会を行いました。

下元さん今回もお疲れ様でした。

今回は前回システマ大阪で教えて頂いたことの復習をしようと思っていたのですが、
珍しく見学の方がいらっしゃったので内容を変更して練習を行いました。

・ひねりへの対処
相手に手を取ってもらい、手をひねってもらいます。右左縦回転どれでもいいです。
ゆっくり3回転ぐらいひねります。
手をひねられても、体を柔らかく保ちます。
手、腕、2の腕、肩、胸とだんだん回転のエネルギ―が伝わります。
足の動きは開放してひねりに対して自分の体がどこに行きたがっているのかを感じながら動きます。
すると、腕が極まったり、ねじりあげられたりせずにダンスの様に自然にひねられる前の状態に戻ってきます。

プロレスや柔道等だと関節技が極まるはずなのに
するりと抜けてしまう様子は驚かされます。

システマではよくある、頭で考えないで体に教えてもらうという事が学べます。

・テイクダウン(相手を地面に倒す)
倒れる練習(ローリング)等ができてない場合はゆっくり途中まで行ってください。(頭を打ったりしないように)
相手の右肩と左の腰に前から手を当てます。
相手の右肩を奥の左下に向けて押し
相手の左腰を手前右上に向けて引きます
すると力を使わずに相手を倒すことができます。

上記が基本的な倒し方で
どんな場面でも3次元的な回転の力を入れるとスムーズに倒せます。



今回の見学の方はドイツ人20歳のお遍路さんでした。
私、前田は英語ができないので身振り手振りでしたがとても熱心に学んでくださいました。

下元さんはりゅうちょうな英語でシステマとマスターのすごさを説明してくださいました。

最後は3人でシステマ式マッサージを順繰りに行いました。
寝っ転がった相手を足で踏むマッサージなんですが、
ドイツの方が下元さんを踏んでそれを私が横で見ていました。
胴体に乗る段階になって
ドイツの方が2mの長身で95Kあったそうで胴体に全体重をかけて乗るのをためらっていましたが
下元さんが「構わない乗れ」と英語で言ってました。
あ、すごいなと思いました。

初めての見学希望の方でしたが、また教えてほしいとおっしゃっていました。
システマの良さが伝わったようで、よかったです。


次回練習会は7月6日予定です。
高知でシステマ練習会の参加希望の方は気軽にご連絡ください。

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